839『天の梯』みをつくし料理帖シリーズ/高田郁/角川春樹事務所/620円+税外部リンク 
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とうとう「みをつくし料理帖シリーズ」が終わってしまった。本書は同シリーズの完結編です。


読んでいる方は「雲外蒼天」と「旭日昇天」の意味をご存知でしょう。
この四字熟語の意味がわからない方は、どうぞ本シリーズを読んでみてください。

こんなにもストーリーに感情移入できてしまう小説は珍しいです。一気読みしてしまうこと間違いなしです。

私は、今頑張っている女性達に是非読んで欲しい一冊、いえ、シリーズだと思っています。

今はインターネットなどによる情報のおかげで、食に対する偏見は少ないかもしれないけれど、この作品では主人公・澪の関西の味と、江戸庶民の味とが合わず苦労します。四苦八苦して江戸っ子に「おいしい」と言わせる澪。そんな話にこちらも感極まってしまいます。

このように書くと料理対決の話のように思えますが、この中で生きている一人ひとりの人生の、なんてドラマティックなこと。本当に涙無しでは読めません! そして、今の時代がいかに甘いか身に沁みます。

本書を読むと、自然と人としての温かさや強さを自分の中に意識してしまいます。私も「雲外蒼天」か「旭日昇天」か、どちらかと言われたら「雲外蒼天」が良いです。

この言葉を信じて明日も頑張って生きていけそうな気がします。

文/ 大和店・MY

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