


ここ数年、NHK連続テレビドラマ小説が熱いですね。この秋は、国際結婚がまだ珍しかった時代に、日本で本物のスコッチウイスキーを製造するため、笑いあり涙ありの冒険ドラマを繰り広げる、広島の青年とスコットランドの娘さんの夫婦のお話、【マッサン】がスタート。早速、巷やSNSでは、心に残る表情をするリタさんに萌え苦しむ人が続出しているらしいです。
さて、もうひとり、軽妙なギャグをはさみながら、毎回びしっとしたセリフで決め、忘れられない印象を残す人物がいます。堤真一さん演じる鴨居欣次郎。どこかで、聞いたことがある名前だと思いませんか?
社内から芥川賞・直木賞受賞作家を輩出し、そのCMは時代を表現しているということで伝説を作った会社があります。販売する商品は日本人の嗜好を変え、宣伝雑誌は新しい文化を生み出しました。
会社の名前は、壽屋。創業者は、「やってみなはれ」の鳥居信治郎。ひょっとすると、鴨居欣次郎は、彼がモデルなのかもしれません。
壽屋、名を改めサントリー株式会社の70年誌は、会社の広報で活躍した山口瞳と開口健により、小説という形で編集されました。この社史は、一般の人には文芸雑誌に掲載されたのみだったため、長い間幻の作品と呼ばれていましたが、数年前、新潮文庫に収録され文芸ファンを喜ばせます。作品の中の鳥居氏は、なんと生き生きとしていることか。
森瑤子『望郷』・川又一英『ヒゲのウヰスキー誕生す』だけでなく、サントリー70年誌『やってみなはれ みとくんなはれ』も、【マッサン】の参考図書に加えていただくことで、朝ドラをより深く味わえると思います。
文/
ヨドバシAKIBA店・OH
社内から芥川賞・直木賞受賞作家を輩出し、そのCMは時代を表現しているということで伝説を作った会社があります。販売する商品は日本人の嗜好を変え、宣伝雑誌は新しい文化を生み出しました。
会社の名前は、壽屋。創業者は、「やってみなはれ」の鳥居信治郎。ひょっとすると、鴨居欣次郎は、彼がモデルなのかもしれません。
壽屋、名を改めサントリー株式会社の70年誌は、会社の広報で活躍した山口瞳と開口健により、小説という形で編集されました。この社史は、一般の人には文芸雑誌に掲載されたのみだったため、長い間幻の作品と呼ばれていましたが、数年前、新潮文庫に収録され文芸ファンを喜ばせます。作品の中の鳥居氏は、なんと生き生きとしていることか。
森瑤子『望郷』・川又一英『ヒゲのウヰスキー誕生す』だけでなく、サントリー70年誌『やってみなはれ みとくんなはれ』も、【マッサン】の参考図書に加えていただくことで、朝ドラをより深く味わえると思います。
文/

