


最近の島田荘司の作品はこれまでのようにバッタバッタと人が死なないから安心して読める。
本作は「写楽」のように謎解き要素あるいは主題の島田的解釈を楽しむ内容だ。
ラマチャンドランの「脳の中の幽霊」で解き明かされている幻痛が主題になって話がすすむ。
御手洗も吉敷刑事も出てこないので、島田ファンにとっては物足りないだろうが、そこは博識島田が飽きさせない。
幻痛の解明からうつ病の新治療法提言や幽霊の正体まで見破ってみせる。
映画化もされた本作、読んでから観るか、観てから読むか。
文/
シャポー市川店・HK
幻痛の解明からうつ病の新治療法提言や幽霊の正体まで見破ってみせる。
映画化もされた本作、読んでから観るか、観てから読むか。
文/

