『公家武者 松平信平 狐のちょうちん』/佐々木裕一/二見書房/648円+税
「時代小説はちょっと・・・」という方にも読んで欲しい小説です。
主人公を中心に魅力的なキャラクターが登場し、入り込み易く読み易い文章で描かれていて、ライトノベルが好きな方にもお薦めです。
主人公は、三代将軍徳川家光の正室孝子の弟で鷹司松平家の祖となった松平信平という実在の人物です。
このように書くと固いイメージがありますが、このお話の中では、出家するのがイヤで江戸に出てきた公家の庶子という、何ともまったした設定人物なのです。
また、元公家なのに「剣の達人」で公家がイヤで江戸に来たのにのに普段は狩衣で言葉使いも「麿」など公家言葉を使う人物です。
この主人公が、昔の時代劇のような勧善懲悪の設定で江戸の悪人達をバッタバッタと懲らしめていくという、痛快時代小説醍醐味をたっぷり味わえる作品です。
また、江戸に来た当初は50石の貧乏旗本(義兄は将軍なのに!?)としての禄高だったが主人公の
活躍と成長によって禄高もあがり大名にまで上り詰めるというサクセスストーリーというのも大きな魅力といえるのではないでしょうか。
現在、シリーズ化して11巻まで発売しております。また、コミック版でも刊行しております。
文/
川崎アゼリア店・TK



