


これは文学的素養をしっかりと持っている人が書いた本格的な純文学であり、今まで何人ものお笑い芸人が挑戦して失敗してきた本当に笑える漫才小説であり、新しい表現を生み出す事に自覚的な者による「創造」に関する哲学小説であり、まるである種の70年代の日本映画のような切なくもしみったれた青春小説である。
とにかく著者の「この物語を語らねばならぬ」という熱量がハンパなく、小説としての濃度がとても高いので、こちらとしても息を詰めてハイテンションでのめり込むようにして読まざるを得なかった。
凄まじい完成度とまだまだこんなもんじゃないという伸び代を感じさせる瑞々しさが両立した近来稀有な傑作を読み逃す手はない。
文/
ヨドバシAKIBA店・JU
凄まじい完成度とまだまだこんなもんじゃないという伸び代を感じさせる瑞々しさが両立した近来稀有な傑作を読み逃す手はない。
文/

