433ron『「4分33秒」論 「音楽」とは何か』/佐々木敦/日販アイ・ピー・エス/2,500円+税外部リンク 
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え~、「4分33秒」という曲で1冊の本なのか!

びっくり仰天である。
びっくり仰天なこの本は、評論家の佐々木敦さんの「4分33秒を/から考える」と題された、5回にわたる講義をまとめて手を加えたものである。
この1曲で5回の講義というのもまたびっくり仰天である。
そんな「4分33秒」という曲は、アメリカの作曲家ジョン・ケージによる3楽章休みという、本当にびっくり仰天な曲であった。

はじめにコンサートで
一楽章、ピアニスト何もしない、で聴衆ザワザワ。
二楽章、ピアニスト何もしない、で聴衆ガタガタ。
三楽章、ピアニスト何もしない、で聴衆は、えー!

聴衆「わしらは音楽を聴きに来たのに沈黙を聴いただけか? いや、わしらのザワザワやガタガタや、えー!の騒音を聴いただけじゃないのか」と。
聴衆は環境音を聴いていた。
これこそ音を聴くという音楽の常識を覆す本当にびっくり仰天な曲であった。

本書は「4分33秒」とは何か、「4分33秒」という行為はどういう事か、「4分33秒」はどんな事を語られてきたか、「4分33秒」以後の音楽はどうなったのか、と4分33秒について語り尽くすかのように書かれていく。

「4分33秒」という曲で1冊の本!
びっくり仰天であったが、それでもまだ語り尽くせないようです。
きっと「4分33秒」は音楽の枠を超えているからだと思います。

文/ アトレ目黒店・IJ
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