『青い城』／モンゴメリ／角川書店／778円（税込）
「赤毛のアン」などで知られるモンゴメリが書いた大人向け作品です。
主人公はヴァランシー・スターリングという、29歳のオールドミス。
厳格な一族のなかでくしゃみさえ自由にできない、生きている実感のない生活を送っていました。
しかしある時、自分の余命があと1年であることを知り、考えます。
誰からも必要とされてない自分の人生は何だったのかと……。
そして、決心するのです。これからは自分がやりたいと思うことだけやろう、と。
母親の機嫌をとるのをやめ、大嫌いだった一族の集まりで好きなことを言い返し、住み込みの家政婦として病気の友人の世話するために家を出ます。
私生児を産んでその子供も亡くし、自分の命もあとわずかという友人シシィの世話をするうちに、生まれて初めて誰かに必要とされ、役にたっていると実感するヴァラシー……。
シシィの最後を看取ったあと、そこで知り合いになったバーニーと結婚して美しい湖の島で暮らすようになり自分の「青い城」を見つけるのです。
舞台はカナダのオンタリオ州アスコウカ地方という、カナダ有数の別荘地。
「赤毛のアン」の舞台プリンスエドワード島とはまた趣がちがう手つかずの大自然が、これでもかというくらい美しく描写されています。
ロマンス小説としても面白いので、ぜひ一度読んでみてください。
文／
川崎アゼリア店・TM
厳格な一族のなかでくしゃみさえ自由にできない、生きている実感のない生活を送っていました。
しかしある時、自分の余命があと1年であることを知り、考えます。
誰からも必要とされてない自分の人生は何だったのかと……。
そして、決心するのです。これからは自分がやりたいと思うことだけやろう、と。
母親の機嫌をとるのをやめ、大嫌いだった一族の集まりで好きなことを言い返し、住み込みの家政婦として病気の友人の世話するために家を出ます。
私生児を産んでその子供も亡くし、自分の命もあとわずかという友人シシィの世話をするうちに、生まれて初めて誰かに必要とされ、役にたっていると実感するヴァラシー……。
シシィの最後を看取ったあと、そこで知り合いになったバーニーと結婚して美しい湖の島で暮らすようになり自分の「青い城」を見つけるのです。
舞台はカナダのオンタリオ州アスコウカ地方という、カナダ有数の別荘地。
「赤毛のアン」の舞台プリンスエドワード島とはまた趣がちがう手つかずの大自然が、これでもかというくらい美しく描写されています。
ロマンス小説としても面白いので、ぜひ一度読んでみてください。
文／
川崎アゼリア店・TM
