jingu『神宮の奇跡』/門田隆将/講談社/760円+税外部リンク 
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2015年はヤクルト・スワローズのリーグ優勝で盛り上がった神宮球場。
元々は大学野球の聖地として建てられた野球場で、特に戦前の早慶戦はプロ野球以上の人気と注目を集めていました。
(今でも大学野球の日程が優先されるそうです)
そんな多くの試合を行ってきた神宮球場で、今でも伝説と奇跡のシーズン(年)と呼ばれているのが、昭和33年(1958年)、東都大学野球での学習院大学野球部の優勝です。

当時は長嶋茂雄が巨人に入団し、世間では高度経済成長が始まり、年末には皇太子殿下(現天皇陛下)と美智子さまのご成婚が発表されるなど(この出来事が本書の奇跡の1年に大きく関係してきます!)まさに時代の転換期でした。
そんな中、大学野球でも全く無名だった学習院大学が、最初で最後のリーグ戦で快進撃を続け、3度の優勝決定戦を経て初優勝します。

本書はその優勝までの奇跡の1年を、選手、監督などの生い立ち(特に戦時中及び戦後占領下)と当時の関係者の話、また当時の出来事を交えながら月日ごとに綴っています。

政治、経済、スポーツ、事件と様々な事柄が今でも語られる昭和33年。
奇跡が奇跡を生むとは、この事(年)かと実感させられる作品で、野球好きな方はもちろん、そうでない方も充分楽しめるノンフィクションです。

文/ ルミネ横浜店・KM
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