
ビブリオバトルファンの皆さんは読書の秋を大満喫中のことと思います。
そんなディープな本好きの方はご存知でしょうか? 「いか文庫」なる本屋さんを。
「いか文庫はお店も商品も持たない『エア本屋』です。いつどこに開店しているのかわからないけど、それでも日々どこかで営業しています」(いか文庫オフィシャルサイトより)
とな?!
ひょんなことからご縁を得て、謎のエア書店いか文庫×リアル書店有隣堂が初のコラボ!
いか文庫フェアを開催中なのです!
これはイカなきゃ損! お店へ急げ~! と、いうことで、調子に勢いにのってビブリオバトルも開催しちゃいました!
<第37回>ビブリオバトル in 有隣堂「いか文庫×ビブリオバトル」 | |
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開催日 | 2015/11/3(火) |
会場 | 有隣堂たまプラーザテラス店 |
内容 | 第1部…ビブリオバトル 第2部…いか文庫トークバトル |
いか文庫×ビブリオバトル in 有隣堂 たまプラーザテラス店
~イカしてるね!横浜~
きっかけは11月1日開催の横浜市読書活動ネットワークフォーラム「横浜読書百貨展 読む・知る・つながる~読書との出会い~」。横浜市教育委員会が主催となり講演会やワークショップ、古本市など様々な催し物を通して市民の皆さんに本と人とが出逢う楽しさを体験して頂き双方向のネットワーク作りを推進するために平成26年度から実施され、2回目となる今年は4千人もの方々にご来場頂きました。
その中で、いか文庫さんの取組が紹介され、横浜市内の書店でコラボフェアを開催するに至ったのです。
その名も「イカしてるね!横浜」フェア!

このオリジナルイラストもイカしてるじゃありませんか!
いか文庫さんと有隣堂スタッフがテーマに合わせて本を選んだ特選コーナーが有隣堂たまプラーザテラス店内に登場。

オリジナルトートバッグやブックカバー、缶バッジなど集めて楽しいグッズも充実。

ご購入特典の「ワレワレハエアホンヤダ!マガジン」もいか文庫さんの楽しいレポート満載です。
そしてビブリオバトルの会場に選んだのは、フェア開催中の有隣堂たまプラーザテラス店内のトラベルコーナー。
たまプラーザテラスでのビブリオバトルは今回で3回目となりますが、いか文庫さんのほんわかした雰囲気を身近に感じて頂きたくてちょっと手狭になりますが店内でこぢんまりと行いました。
これがまさかのトラブルコーナーに変貌しようとは、このとき誰も知る由はなかったのです……
第1部 ビブリオバトル ~イカしてるね!横浜~
ビブリオバトルのルールはとっても簡単(→ルールはこちら)、いか文庫店主さんもドキドキのバトラーデビューです♫今回はこちらの5人。
ビブリオバトル in 有隣堂では男性のご参加者が多いのが常ですが、今回はいか文庫さん効果(?)でしょうか、逆紅一点。

いつもながらのお手製くじ引きで順番を決定。
あっと! いか文庫店主さん、いきなりのトップバッター。さすが引きの強さもお持ちです。
「メロンパンやカレーなど身近な食べ物を多く紹介していて食べたくなってしまいます。
そして崎陽軒のシウマイ弁当に対するハンパない熱量! 著者と友達になりたいです」
ご自身は焼きそばが大好物という庶民派食いしん坊の店主さん。
崎陽軒のシウマイ弁当は食べる具材の順番にこだわる人が多いのも特徴ですね、皆さんはあのアンズ、いつ食べますか?
「私は川崎市民なのですがタイムリーな横浜近隣情報も多くて役に立ちます。納得いかないのは“工場の夜景”。工場といえば横浜より川崎だと思っています(笑)!」
横浜・神奈川あるあるネタとしてよく言われることのひとつに、「神奈川県民は有隣堂を全国区の書店だと思っている」があるそうです。ありがたいですね! いつか世界制覇目指してがんばります(笑)
「横浜といえば文明開化。この本は文明が滅んだあとも生きていかなければならない、さあどうする?という世界レベルの復興の話。この本を読むと、身近なものなら作れるかもと思えます」
今使えるサバイバルマニュアルとしても役に立つ内容とのことで、知恵を使って複数の人間が協力し合えば再び文明を築くことができるものなのですね。
確かにお酒を作れるのはワクワクします(笑)。
「絶妙に古いポケベル、テレクラといった言葉が出てきて文士たちのエピソードが語られるのが面白い。「横浜市歌」の作詞者は森鴎外、実はこんな人だったのかなあと楽しい想像がふくらみます」
学校の授業で近現代史がつまらなかった人におすすめとの一言がまさしく司会者の興味をそそります。
虚実ないまぜにされた文学史上の偉人たちから時代を超えて反論が届くかも?!
「偉大なファーブル博士の友の会メンバーから“プチ・ファーブル”と呼ばれた人は、横浜にいたのです。おもしろエピソード満載で、Y隣堂も出てくるんですよ~」
横浜出身のバトラー・Hさん、今回のテーマにかけて「ハ “イカ” ラ」な本をご紹介。
思わずニヤリとしてしまうのはHさんも司会者もダジャレオヤジ世代のせいでしょうか。
以上、5人による5冊のイカした横浜本のご紹介、イカがでしたか?
この中から「一番読みたくなった本」にひとり一票を投じてチャンプ本を決定しますよ。
バトラーの皆さんもご自身が紹介した本以外から1冊を選びます。
緊張の投票タイム…!!
結果は……

『いとしいたべもの』がチャンプ本に選ばれました!!!
いか文庫店主さん、おめでとうございますー!!!
やはり横浜人のソウルフード、崎陽軒のシウマイが心に響いたのでしょうか?!
この本を読んでシウマイ弁当のこだわりの美味しい食べ方を追及してみましょう~♪
バトラーの皆さん、楽しい本のご紹介をありがとうございました!
どの本も横浜のイカした一面を発見できそうです。ぜひお手にとってみて頂きたい本ばかりですよ。
それでは続いて第2部 いか文庫トークバトルへとうつってまいります。
第2部 いか文庫おもしろトークバトル
いか文庫さんは、そのユニット名の印象から男性だと思われる方が多いようなのですが、実は店主さんとバイトちゃんはこんなに可愛らしい女性ふたり。

「iPhoneケースがイカだったので名前はいか文庫にしました。」と店主さん。
あ、足が欠けています…(笑)。
ほどなくツイッターを通してイカ大好きバイトちゃんと出逢い、以来、メインの本担当は店主さん、イカ担当はバイトちゃんに分担して各地でいか文庫旋風を巻き起こしているのです。
さらにイカサポと呼ばれるいか文庫サポーターが全国にいらっしゃるそうで、一見ほんわかムードのゆるい雰囲気に惑わされそうですが、密かに(?)全国制覇をたくらんでいるのですね?! おそるべし!
さらに話はすすみ、これまでの活動でおもしろかったことや、これからやってみたい野望をそれぞれから語っていただきました。

「音楽と本をかけあわせたフェス」に「エアラジオ」……だんだんノッてきました。
ラジオのはがき職人だったというバイトちゃんの意外な一面も!
「一番好きなイカはコウイカです」「いつかイカ漁に…」どんどん本から離れるイカトーク!(笑)


最後にお客さんからの質問「今までで、これはやってやったぜ!っていう自慢の選書は?」。
「う~ん……」話が脱線しすぎてすぐに本の話に戻れない店主さん、ピンチ!
返答に窮する店主さん、心配そうに見守るバイトちゃん、発言を待つお客さん、緊迫の沈黙が流れます。と、そのとき、まさかの事件発生!
バサッ!!!
えーーーーー!!! 爆笑!!! トラベルコーナーが一瞬でトラブルコーナーに…!!
これはきっと「もうその辺で」というイカサポの皆さんのパワーによる終了の合図。
はい、逆らいません。それでは今回はこの辺で。あっという間の楽しいひとときでした。
いか文庫さん、これからも世の中に本と人との楽しい出逢いをつなげるイカリングを広げていってくださいね。応援しています!
各地を飛び回ってお忙しい中、横浜までお越しくださいまして本当にありがとうございました!!
ご来場の皆さんもありがとうございました!!
いか文庫さんは今日もどこかで営業中!
どんなトラブルが起こったのかは、ぜひ動画でお確かめください。
▼いか文庫さんトークバトル ※トラブルは後編の【2/2】です…
▼バトラーさんの発表はこちら
文/ビブリオバトルプロジェクトチーム 市川
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