diana『本屋さんのダイアナ』/柚木麻子/新潮社/1,300円+税外部リンク 
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「私の名前は矢島ダイアナ。漢字は大穴。この名前のせいでどれだけ大変な思いをしてきただろう。お母さんは16才で私を産んで、キャバクラで働いているシングルマザー。髪は金髪に染められちゃうし、友達はできないし、八歳にして未来に絶望している。一人で本を読んでいる時だけが自分でいられる時間。」
「私はダイアナがうらやましい。彩子はゲームもテレビもスナック菓子も禁止だし、マクドナルドだって入ったことがない。キラキラした文房具もアニメのTシャツも買ってもらえない。ママが爪やランドセルにデコしてくれたり、一緒にゲームで遊んでくれるって、なんて素敵なんだろう。」

対照的な二人は無二の親友になるが、小学校卒業直前誤解から絶交してしまい……。
というとありがちな感じですが、そのあと10年にわたってそれぞれのたどる道を追っていく、少女の自立の物語。

ダイアナの母は金髪カラコン豹柄、言葉遣いはガサツだし食事はコンビニにファストフードだし、とどうしようもない母親のように思いましたが、肝心なところで言うことは鋭くて、子どもをきちんと見ていてかっこいい。
彩子の両親もダイアナ親子を見た目や生活環境で判断しないで素敵なのです。
そしてダイアナという名前をつけたわけは……。

あと、この中に出てくる隣々堂って……そうですよね、柚木さん!毎度ありがとうございます!

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