


この作品をミステリーとジャンル分けするのはちょっと違うのかもしれませんが、2015年のベストミステリーランキング『このミステリーがすごい』でも『週刊文春』何れにおいても上位にランキングされています。
実は知人から勧められ、半信半疑で読んでみたのですが、本当に面白かったです。
降参という感じです。
アメリカの片田舎で生まれ育った青年が、パールハーバーの衝撃を経て、1942年17歳で志願兵となり、やがてノルマンディー上陸作戦に参加、ヨーロッパ戦線の終結までを描く。
主人公はタイトルのとおり特技兵つまりはコック。
空挺師団なので、コックといえども、いきなり敵地にパラシュートで降り立つし、戦闘にも巻き込まれる。合間にもちろん料理もする。
究極の非日常というべき戦場において、人は食べるし眠るし、そこには確かに「日常」がある。
そして日常には一見しただけでは気づかないような、ささいな謎があり、その裏には戦場の現実が重く横たわっているのだ。
渾名からして「キッド」という無垢な青年(17歳は少年?)が、様々な仲間たちと出会い、ささいな謎を解き、のどかな故郷の暮らしとは程遠い戦地を経験して、戦友に助けられながら人間として成長していく。
今年は戦後70年。第二次世界大戦を振り返る試みが多くあったなかで、本作は若い日本の女性作家が描く米軍ものという異色の作品。どうして、この題材を取り上げたのか、著者に聞いてみたい。
文/
アトレ川崎店・KO
主人公はタイトルのとおり特技兵つまりはコック。
空挺師団なので、コックといえども、いきなり敵地にパラシュートで降り立つし、戦闘にも巻き込まれる。合間にもちろん料理もする。
究極の非日常というべき戦場において、人は食べるし眠るし、そこには確かに「日常」がある。
そして日常には一見しただけでは気づかないような、ささいな謎があり、その裏には戦場の現実が重く横たわっているのだ。
渾名からして「キッド」という無垢な青年(17歳は少年?)が、様々な仲間たちと出会い、ささいな謎を解き、のどかな故郷の暮らしとは程遠い戦地を経験して、戦友に助けられながら人間として成長していく。
今年は戦後70年。第二次世界大戦を振り返る試みが多くあったなかで、本作は若い日本の女性作家が描く米軍ものという異色の作品。どうして、この題材を取り上げたのか、著者に聞いてみたい。
文/

