


文明崩壊後のアメリカ大陸、人の遺伝子を持つ二足歩行の「牛」、「牛」を食糧にすることで人肉食から解放された人々、馬泥棒とそれを追う保安官、「牛」と人のあいだから生まれた「救世主」、人々を死の淵に追いやる「蟲」、「蟲」の感染者を無慈悲に殺戮する「救世主」、「救世主」と討伐軍の血みどろの戦争……。
直木賞作家・東山彰良の大傑作『ブラックライダー』、物語の世界にどっぷりとつかる喜びを久し振りに味あわせていただきました。
1部の終末西部劇、2部の救世主譚、3部の大戦争絵巻、上下巻で約900頁。この頁数は必然。マッドマックス、「世界終末戦争」、マカロニウエスタン、水滸伝、ジョンカーペンター、聖書、ギリシャ神話、何か一つでもピンときたら是非手に取って頂きたい。外しません。
文/
アトレ亀戸店・KY
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