807『神さまたちの遊ぶ庭』/宮下奈都/光文社/1,500円+税外部リンク 
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今回ご紹介させていただく本は、年度末を間近に控えたこの時期にぜひ読んでほしいと思って選びました。

作家の宮下奈都さんとそのご家族、一家5人で北海道の大雪山国立公園のトムラウシという集落に1年間の期限付きで山村留学をした、その経験を日記形式のエッセイで書かれた作品です。
まず『トムラウシ』ですが、北海道で2番目に高い標高2,141mの山の名前で、
その麓から350mのところにある集落です。

一番近いスーパーまで山道を37kmとか……
どう考えても不便な場所です。

1月のある日には
「あら、今日は暖かいわ と思ったら氷点下13度。確かに暖かい。」
……って、もう寒さに関しての間隔がマヒしています。

そのような厳しい大自然の中で、宮下家の5人は明るく楽しく逞しく過ごしてゆくのですが、その宮下家を見守る集落の人たちの暖かさがグッとくるのです。
極寒の中だけど本当に熱い!
熱すぎて読んでるこちらの目頭も熱くなってくるのです。

もう一つ、この本のおすすめポイントは宮下家三兄弟、
長男14歳、次男12歳、長女9歳 の行動の描写が面白くて楽しく読めるところです。
特に、末っ子の娘さんの言動は私も読んでいて何度も笑いをこらえたり、
たまらず吹き出したりして周囲の人に怪訝な顔で見られてしまいました。
宮下先生の文章は面白すぎます!

そんなとてもハートフルな作品です。ぜひお手にとって読んでいただきたい本です。

文/ 厚木店・KI
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