『ガイコツ書店員本田さん1』/本田/KADOKAWA/550円+税
書店員の仕事というのは、本屋で働いたことのない人にとってどんなイメージなのでしょう。
書架の間をゆったり歩いて入荷便を片付け、レジに入って静々とお会計をする、体力消費の少ないインテリ仕事。そんなイメージを持っている人がもし万が一いたとしたら……力強く言っておきます、「そんなのは幻想だ」と。
汗と涙とホコリにまみれ、山のような入荷便を捌き続け、お問合せに翻弄され、レジ前に伸びた長蛇の列と闘う。
本書は、そんな日々を過ごす某書店・コミック売り場担当の本田さんの実録コミックです。
大きなフロアで外国からのお客様が多数訪れるこのお店では、お問合せ内容もマニアックなものや一筋縄でいかないものばかり。主人公の本田さんは、そういった難解なお問合せにもひとつひとつ真摯に応えようと悪戦苦闘します。……と書くと普通に『良い話』のようですが、実際読むと爆笑必死。本田さんはガイコツ姿で描かれているにも関わらずとても表情豊かで、その右往左往ぷりに笑いを禁じ得ません。
店員仲間達もみな何かしらかの仮面をかぶった個性豊かな姿で描かれていて、面白いです。彼らが共に困難に立ち向かう姿を見ていると、書店員として働いてみたいという気分に……はならないかもしれませんが、本屋の裏側でどんなバタバタ劇が繰り広げられているかは分かって頂けることでしょう。
文/
ラスカ小田原店・MI
店員仲間達もみな何かしらかの仮面をかぶった個性豊かな姿で描かれていて、面白いです。彼らが共に困難に立ち向かう姿を見ていると、書店員として働いてみたいという気分に……はならないかもしれませんが、本屋の裏側でどんなバタバタ劇が繰り広げられているかは分かって頂けることでしょう。
文/

