963[1]『密林の語り部』/マリオ・バルガス・リョサ/岩波書店/860円+税外部リンク 
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大凡人間の営みに於いて、「物語」が果たす役割とは、どんなものでしょうか。
太古の昔から連綿と受け継がれてきた「物語」という表現形式には、ただ情報を伝えるという以上の意味が、存在するはずです。
誰もが抱くであろうそんな疑問に対する答え、或いは、その一端を我々に示唆してくれる作品が、バルガス=リョサの『密林の語り部』です。

おそらく、この物語に触れた読者は、都会を捨て、アマゾンの密林の中で未開部族の「語り部」として転生する一人の青年の姿を通して、最も原始的な「物語る欲求」と向き合うことになることでしょう。
また多くの読者は、まるで我々人類が、共通に有している「遺伝子に刻み込まれた物語」を呼び覚まされるような感覚を味わうことになるでしょう。
そうしておそらくは、この本を読みはじめる前と後とで、あなたの「物語」に対するスタンスは、全く異なったものになっているはずです。

今日も書店の片隅で、『密林の語り部』はあなたに語りかけるチャンスが来るのをじっと待っています。
是非お近くの書店に足を運んでみてください。

文/ 厚木店・KG
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