『旅猫リポート』／有川浩 村上勉／講談社 青い鳥文庫／740円＋税
五年前まで名前のなかったカギしっぽの野良猫。ある出来事をきっかけにご主人になるサトルに名前をつけてもらいます。そして、名前をもらって五年後…とある事情から猫を飼えなくなってしまったサトルは、猫と共に銀色ワゴンに乗って新たな飼い主を探す旅に出ます。旅の先々で出会うサトルの旧友たちと、サトルの猫は仲良くなることができるのか。ひとりといっぴきの旅は続きます。
果たしてこの旅の真の目的とは…？
わたしのような犬派の人が読んでも、もちろん猫派の人が読んでも「犬と猫の性格って確かにこんなかも！」と楽しく読んでいただけると思います。
有川浩さんの作品が好きだったこともあり、猫好きのための猫のお話なのかな？と何の気なしに手に取って読んでみたのですが、いい意味で裏切られ、ちょっとかんがえさせられるお話です。
読み終わると、今までやろうと思っててもなかなか手を付けず、躊躇していたり後悔していたりすることに、今こそ一歩踏み出してみようと前向きになれる作品です。
何かに悩んでいたり前向きな気持ちになれなかったりする人に、是非じっくりと読んでほしいおすすめの一冊です。
文／
ららぽーと海老名店・ＳＨ
