


酒井駒子さんの3作目(2000年)の作品。
この本から黒を下地にし、その上からアクリルガッシュを重ねた画風になったそうです。
「ぼく、おかあさんのこと…キライ!」
このお話はそんな可愛いうさぎの男の子の衝撃的な言葉から始まります。
日曜の朝はずっと寝ているし、すぐ怒るし、洗濯も忘れるから3日間同じ靴下だし…。
おかあさんを嫌いな理由はたくさんあるけれど、最大の理由は
「何より僕と結婚出来ない」っていうから!
そう。本当は他の人と結婚するなんて考えられないくらい
おかあさんが大好きなのです。
「キライ!」はその愛情の裏返しだったのです。
おかあさんを想ううさぎのぼくをみていると
ほほえましく「ギュッ」と抱きしめてあげたくなります。
ほっこりした気持ちになりたい時におすすめの一冊です。
文/ シャポー市川店・K.S
