


美しい庭園オーブランの管理人姉妹が相次いで死んだ。姉は謎の老婆に殺され、妹は首を吊ってその後を追った。
ミュゲ(スズラン)、イリス(アヤメ)、ダンディリオン(タンポポ)…。
花の名前を付けられた少女たちは、なぜこの庭園のある館につれてこられたのか。
まずはその何とも言えない色合いの装丁に惹かれて手に取り、一話目の少女たちのあやうい耽美な不完全さに引き込まれ。
久々の短編集なのでゆっくり読もうと思っていながらも、途中でページを閉じることができずに一気に読了。
意識していなかった伏線が徐々に現れ、一冊読み終えたときにはきれいに回収されている。
本当にこれがデビュー作なのかと思うほどの完成度です。
直木賞候補作となった『戦場のコックたち』
を読んだ方も多いと思いますが、長編とまた違った楽しみ方ができるこの短編集もおすすめです。
美しさと残酷さを持ち合わせた、少女たちの世界へようこそ。
文/
町田モディ店・MH
久々の短編集なのでゆっくり読もうと思っていながらも、途中でページを閉じることができずに一気に読了。
意識していなかった伏線が徐々に現れ、一冊読み終えたときにはきれいに回収されている。
本当にこれがデビュー作なのかと思うほどの完成度です。
直木賞候補作となった『戦場のコックたち』

美しさと残酷さを持ち合わせた、少女たちの世界へようこそ。
文/

