十角館『十角館の殺人』新装改訂版/綾辻行人/講談社/750円+税外部リンク 
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ミステリー好きな方から「いまさら」という声が聞こえてきそうな定番。
それでもまだ未読の方がもしもいるなら…。

大学ミステリ研の7人が、孤島“角島”を訪れた。そこはかつて建築家中村青司が焼死した島だった。そして彼らの泊まる十角館で連続殺人が起こる。

この作品は綾辻行人のデビュー作であり、間違いなく当時のミステリー界に、新しいジャンルを作ったものとして有名です。
結末はもうわかっているのに何度も何度も読み返す大切な1冊。
大学生という人生において最も自由で貴重な時間、孤島という日常と隔離された場所、どれをとっても今の自分とは違った感覚を得られる、これぞ“読書の醍醐味”。

このメイントリックは作者のパートナーである小野不由美さんが考えたのだとか。
26歳の綾辻行人が、無名ながら上梓した作品は刊行から30年経過しても尚美しい。

レジでこの文庫を買ってくださるお客様にあたったとき、心の中でいつも呟く。
“あなたもやっとこの本に巡り合えましたね”。

文/ 町田モディ店 
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