『島は僕らと』/辻村深月/講談社/700円+税
17歳、その言葉は、誰もが耳にするだけでキラキラした季節をイメージさせる。
エメラルドグリーンの瀬戸内の島で紡がれていく日常。
母と祖母、女だけで生活する朱里。
綱元の娘、衣花。30分しか参加出来ない部活に入ってる新。
リゾートホテル経営者の息子、源樹。
子供と大人の境目で生きている彼らの日々が、自称「作家・霧崎ハイジ」に出会った事によって変化してゆく。
「幻の脚本」「島の問題」大人の事情に振り回され、縛られ、もがきながら自分の行く道を選び出せるのだろうか。
彼らの未来はどんなものになるのか。
読み終えた後あの頃の自分も、もっともがいても良かったんだという気持ちにさせられる。
もう一度、日々を一生懸命生きてみようかなと思わずにはいられない。
作品の中にこんな言葉がある。
『島を去る者、島に来る者。そして去ってしまっても、その場所に残るものはある。』
邪島の日々は、続いていく。
文/



