


穂村弘さんといえば、現代を代表する人気歌人だが、エッセイストとしても活躍中。
私は穂村さんのエッセイが大好きで、全作品ではないけれど、手に取ってみることが多かった。
読んだ作品のほぼすべてが穂村さんの「ダメっぷり」が書かれているのに、悲壮感はほとんどゼロ。
それでいて、表現に絶妙な面白さがあるためか、読んだ後はずいぶんと明るい気持ちになれた。
今回の作品は、待ちに待った最新刊。お店で本を見つけた時は、うれしくて思わず手を伸ばした。ページをめくれば、やはり自意識の暴走が止められず、気弱な穂村さんの相変わらずな「ダメっぷり」が書かれている。その「ダメっぷり」は、私自身に重なる部分が結構多かったので、共感したり、笑ってしまったり…。
穂村さんの会社員時代や、今は亡きお母さんに関するエピソードに時々切なくなりながらも、最後まで楽しく読むことができた。
タイトルにある「野良猫」の登場シーンが思いのほか少ないので、猫好きな方にとっては残念と感じるかもしれないが、読んでみて決して損はない1冊。
生きるのに少し窮屈になった時、ぜひ手に取ってみてほしい。
穂村さんの独特な世界に触れてみることで、読後はきっと、心がラクになっているはず・・・だと思う。
文/
淵野辺店・KH
穂村さんの会社員時代や、今は亡きお母さんに関するエピソードに時々切なくなりながらも、最後まで楽しく読むことができた。
タイトルにある「野良猫」の登場シーンが思いのほか少ないので、猫好きな方にとっては残念と感じるかもしれないが、読んでみて決して損はない1冊。
生きるのに少し窮屈になった時、ぜひ手に取ってみてほしい。
穂村さんの独特な世界に触れてみることで、読後はきっと、心がラクになっているはず・・・だと思う。
文/

