


絵本にでてくる女の子は言っています。
「てには たねが いっぱい。
あたまのなかは ゆめで いっぱい。」
わたしも同じ気持ちです。
自分の庭に季節ごとに花木や野菜が成長した姿を想像すると、
ちょっと苦手な小さな生きものたちの存在も我慢できます・・・。
地面やその下にいる「小さな庭師」の活躍があってこそ、花も野菜も元気に育つのです。
私たち人間の手だけでは庭や菜園はできないことを教えてくれます。
こっくりとした、落ちついた色合いの絵で描かれた満開の花々、美味しそうな実をつけた野菜や果物が想像力をかきたてます。
また、巻末には庭や菜園の周りにいる生きものたちの解説もあり勉強になりました。
前作『ゆきのうえ ゆきのした』とあわせて、この夏親子で読んでほしい一冊です。
文/ たまプラーザテラス店・NH
