944『もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓』/稲垣えみ子/マガジンハウス/1,400円+税外部リンク 
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私に自由をもたらしたのは、お金でも資産でもなく、特別な才能でもない。
「料理」だったんです。

プロローグでこう高らかに宣言するのは『魂の退社』(東洋経済新報社)が話題となった稲垣えみ子さん。
そしてレシピ本の担当者には衝撃的なこのタイトル。
そのココロは――
レシピ本にがんじがらめになってはいけない。レシピ本を溜め込んでしまう(レシピサイトに依存してしまう)その原因から自由になりませんか、というメッセージが込められています。

「食っていく」にはどうもいろいろな制約や障害があるように思われます。
生活費との兼ね合い、家電や調理器具・調味料を揃えること、自分は料理ができないという不安……等々。

稲垣さんは自分の体験を通して、実はそれらはとても簡単なことでそれほど費用もかからない、老若男女誰でもできること、と書いています。
レシピ本を楽しく見たり使ったりするのはOK、でもレシピがなくても料理はできる。
日々の食事とハレの日の食事はそもそもちがうもの。
そのことを皆さん忘れていませんか? と稲垣さんは問いかけます。


私自身にも経験がありますが、料理の腕に自信はなくともご飯とみそ汁と簡単なおかず一品くらい(野菜の浅漬け、卵焼きなど)はなんとかなる、日々の食事はそれで充分!と納得すると不思議と腹が座ります。
これが稲垣さん曰く「自分で自分をちゃんと食わせていく」ことにつながるからでしょう。


そうは言ってもごはんの炊き方も知らないし、みそ汁だって出汁とか難しいじゃない、と思う方。
または、なんだかわからないけど将来に漠然とした不安がある……という方はこの本、ちょっと試しに読んでみる価値はあります。
何より、この本の中で稲垣さんはとても楽しそうです。

文/ テラスモール湘南店・AM

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