


有働由美子アナウンサー。
彼女をご存知ない方はいないと思うのだが、2017年の人気女子アナランキングで民放局の若いアナウンサーを抑え、堂々2位にランクインした元NHKのベテランアナウンサーである。
有働アナと言えば、朝の情報番組「あさイチ」のキャスターとして、V6のイノッチと軽快絶妙なトークを繰り広げていたことが記憶に新しい。
その有働アナのエッセイ集『ウドウロク』が、この度文庫化された。
さすがにしゃべりのプロは文章もお上手で、はじめの数ページで引き込まれてしまい、もったいなくも一気に読み終わってしまった。
私が有働アナと同世代ということもあり、夕方のスーパーが苦痛、他人との生活をシェアするのが怖いけど一人は寂しい、高熱で倒れた時の悲惨さなどなど、「あ~、そうそう」「わかる~!」という部分があまりにも多くて、有働アナをとても身近な友人のように感じてしまった(有働さんにとっては甚だ迷惑な話だとは思うが……)。
そしてP.105に掲載の「それでも行く」という詩で、おそらく世の中の全女性の気持ちを代弁してくれているのである。
詳しくは割愛させていただくが、立ち読みでも良いから(できればご購入ください!)、P.105だけでもぜひとも読んでいただきたい。
色々ご苦労され、傷ついておられることも包み隠さず書かれているが、なぜか読むととても元気になれる本である。
これからもテレビで頑張っている姿を拝見し、このエッセイを思い出して私も頑張ろうと思うのである。
文/ ルミネ横浜店・K.O.
