124『小さな幸せをひとつひとつ数える』/末盛千枝子/PHP研究所/1,400円+税外部リンク 
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絵本編集者として皇后美智子様、安野光雅、谷川俊太郎などの名作を手がけた末盛千枝子さんのエッセイ集です。
絵本を切り口に幸福とは何かを平易な文章で綴っておられます。

近著『「私」を受け容れて生きる』で記された御自身の波乱万丈の半生に、作り手として読み手として常に傍らにあったであろう絵本の数々。
絵本と付き合うことによって末盛さんは、"人生は「こうでなければならない」と決める必要はない" と肝に銘じて知ったと言います。
「人生は大変なことが多いけど、すてきなこともたくさんある」

「満ち足りた状態だけが、幸せなのではない。困難のなかにあっても、希望を失わないでいられる。人を愛していられる。そうしたことも、幸せだと思う」

一篇のエッセイに付き一冊の絵本とともに語られる至言に満ちた文章は、絵本はこどもの心の糧になるだけでなく、おとなにもよく効く一服の清涼剤であることを教えてくれます。

即効性はなくても、物語を抱えて生きることでじわじわと効いてくる。
本当に美しいとか、心から楽しいと思える物語は希望を持って生きていく支えになると教えてくれます。


巻末に、紹介されている32冊の絵本リストも付いています。
少し気が早いですが、クリスマスのプレゼント選びの参考にもなると思います。

文/横浜駅西口ジョイナス店・TM
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