『クラインの壷』/岡嶋二人/講談社 講談社文庫/762円+税
まるで現実みたいな夢、見た事ありませんか?
かく言う私もつい先日、大寝坊して飛び起きる夢で飛び起きました。
誤植じゃないですよ?(笑)
夢の中でも飛び起きていたんです。
遅刻だ! と大慌てでバタバタ身支度している所で本当に目が覚めました。
現実に戻っても、しばらく夢現な状態で不思議な感覚に包まれたのを憶えています。
だって、さっき確かに起きたんですから。
あ、実際は寝坊しませんでしたのでご心配なく(笑)。
このお話はそんな、「まるで現実みたいな世界」=仮想現実(VR)と現実が絡み合うミステリーです。
夢の話で始めてしまいましたが、決して夢オチの話ではございません。
ここ最近、特にコミックや新文芸と呼ばれるジャンルで、異世界転生やら並行世界やらという内容の本がグンと増えています。
実際にVRが家庭用ゲーム機で遊べたり、街中でも気軽に体験できるようになりました。
そんな今だからこそ読んで欲しい!
しかも特筆すべきは、このお話が出版されたのが1989年という事です。
しかし30年も前に考えられたとは思えない、今読んでもいつ読んでも、何度読んでも面白い。岡嶋二人、天才か!
そしてまだ、現代のVR技術はこの作品に追いついていません。多分。
いつかこれほどまでに精巧な物が実現可能になったとき。
おそらくそう遠くない未来。
その時アナタは何をもって「現実」と認識するのでしょう。
さぁ、背筋がゾワゾワしてきませんか?
ココでもう一度。
「今アナタの見ている現実(セカイ)は『現実(ホンモノ)』ですか?」
文/
シャポー市川店・MS



