


いい本だなあ。読み終わって素直にそう思います。
今年2018年に映画化された、『日日是好日』の続編です。
著者の森下典子さんは『日日是好日』の中で20歳でお茶をはじめ、
お茶の稽古を通して、季節を五感で感じる喜び、「いま」を慈しみ味わうことを知りました。
お茶を習って40年、森下さんは今も週に一度、お稽古に通っています。
本書では、稽古の所作、お菓子やお道具、日本の四季の移ろいが細やかに描かれ、本の中から風の香りや陽の光が感じられるような気さえします。
添えられた挿絵も素敵です。
「先今年無事芽出度千秋楽」
(まず こんねん ぶじ めでたく せんしゅうらく)
一年の締めくくりは、この掛け軸。
忙しい師走にちょっと立ち止まって、心を落ち着けたいときにピッタリです。
文/ 町田モディ店・MI
