461謝るなら、いつでもおいで 佐世保小六女児同級生殺害事件』/川名壮志/新潮社 新潮文庫/590円+税外部リンク 
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2004年6月、長崎県佐世保市で、小学6年生の女児が同級生を刺殺した。
被害者はクラスメートの女児。
二人はお互いの家を行き来し、交換日記をし、家族も知っている仲のよい友達だった。
加害女児は人目につかない教室に被害女児を呼び出し、カッターナイフで殺害した。

この本は当時、加害女児の父親の部下で、家族ぐるみの付き合いをしていた新聞記者によるルポルタージュだ。

何が加害女児を凶行へと駆り立てたのか?

仮想と現実の境界が曖昧で、自分の犯した罪の重大ささえ理解できないような未熟な精神。
少年法すら適用されない、児童福祉法に守られた罰することができない少女。

その少女の凶行によって、被害女児加害女児それぞれの家族が苦悩と葛藤の人生を歩むことになってしまう。

「謝るなら、いつでもおいで」
これは被害女児の兄の言葉だ。
大切な人を奪われ、深い悲しみと苦しみの中にいて、それを乗り越えようともがき、そして乗り越えた兄のこの言葉が深く胸にささる。

文/ シャポー市川店・M.W
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