
今泉忠明:監修 丸山貴史:著 サトウマサノリ・ウエタケヨーコ・海道健太:イラスト/ダイヤモンド社/1,000円+税


地球が誕生してから、生き物の99.9%が絶滅してきました。
本書を読むまで「絶滅」に良いイメージは無かったのですが、
どうも悪い事ばかりではないらしいのです。
恐竜が絶滅しなければ、人間が生まれることはなかったのですから。
とはいえ、やはり絶滅なんてしたくないし、
他の生き物にもしてほしくない!
そんな私たち人間に優しく教えてくれるのは、絶滅してしまった生き物たち。
愛嬌のあるイラストの生き物たちが、
自らの絶滅理由をユーモラスに語ってくれます。
「こうすりゃよかった」……後悔のつぶやきは共感せずにはいられません。
運良く絶滅を免れた生き物も紹介されており、救いもあります。
生き残るのも絶滅するのも紙一重、
ほんの少しの努力や運の良さで、運命って変わるのだと考えさせられます。
ためになるけど楽しい、楽しいけどちょっと切ない。
子どもから大人まで楽しめる児童書です。
文/ センター南駅店・K.K
