


この絵本は、国民的な詩人・谷川俊太郎さんと、集英社文庫のキャラクター「よまにゃ」でもおなじみのイラストレーター・Noritakeさんの作品です。
初めのページは「へいわのボク」と「せんそうのボク」。
見開きのページで、左側に「へいわ」、右側に「せんそう」が様々な描かれ方をして続いていく絵本です。
そこにメッセージ性はなく、ただ事象がイメージ画として淡々と描かれているだけ。
にもかかわらず、強烈なインパクトがあるのです。
ちなみに私が最も強く印象を受けたのは「へいわのよる」と「せんそうのよる」です。
これ以上付け加えることも削ることもない詩と、白と黒のみのイラスト。
シンプルであるからこそ、本当に大切なことが見えてきます。
並べてみて、改めて気づくことや思い出すことがあるとつくづく思えました。
最後の数ページは心にずんときます。
考えさせられます。
大人は子どもと一緒に読んで一緒に考えていける絵本です。
ぜひ一家に一冊おいてほしいと思います。
文/ アトレ新浦安店・H.I
