


子どもは、そう、大人にはガラクタに見えるものを宝物にして大事にしている。
石ころだったり壊れたおもちゃだったり、空き瓶や空き箱だって宝物。
子どもの想像力は素晴らしい、そのガラクタに見える宝物があれば、どこまでだって想像力をふくらませる、宇宙にだって。
この絵本の女の子が、おうちのゴミ箱の横でみつけたひとつの わごむ もそんな宝物。
ピーンと心にきちゃったのよね!!
自分だけのもの、わたしだけのもの、そう、おさがりでもない、みんなのものでもない
自分が見つけた、わたしだけのもの!!
彼女は わごむ を大事にし、そして想像力はどんどんふくらみます。
でもいつか、そう、当然にその わごむは……
でも子どもの興味はどんどん移り、また新たな心にピーンとくるものが見つかるのよね。
作者ヨシタケシンスケさんの、子どもの時のそんな気持ちを思い出させてくれる絵本。大好きです。
お子さまへのクリスマスプレゼントに、いかがでしょう。
文/ 新百合ヶ丘エルミロード店・T.F
