


外国語を勉強したいなあと思いつつはや何年。
だいぶ重くなった腰を上げる前に、準備運動的な本でも読むか……と手を伸ばしたのがこちら。
スラブ語を専門とする言語学者が、世界に3000とも5000とも言われる言語のうち100の言語についてエッセイを綴る……と書くとえらく格調高そうだ。
100の言語名が並ぶ目次をざっと眺めてみるだけでも、地域もルーツも見当のつかない言語が両手では足りないほどある。
言語の専門家というのはこれだけの言語についての知識を持ち合わせているのか……!?と圧倒されてしまいそうになるがそういうわけでもなく、「この言語のことは全然知らない」とか、「まったくわからない」というのが結構出てくるのでちょっとほっとしたりする(素人の「知らない」とは土台が違うけども)。
専門的な話はほとんどなく、見開き2ページでその言語にまつわる著者のくすっと笑えるようなエピソードが綴られた飾らない読み物だ。
この言語の文字はカワイイ、とか発音がおもしろい、とかそういうノリで読める。
話は軽妙だが言語を扱う手つきは誠実で繊細、著者の人柄がコラムの端々にもにじみ出ているのがとてもよい。
専門的な話はほとんどなく、見開き2ページでその言語にまつわる著者のくすっと笑えるようなエピソードが綴られた飾らない読み物だ。
この言語の文字はカワイイ、とか発音がおもしろい、とかそういうノリで読める。
話は軽妙だが言語を扱う手つきは誠実で繊細、著者の人柄がコラムの端々にもにじみ出ているのがとてもよい。
世界を見るには一つの言語では足りなさすぎる、としみじみ学習意欲を刺激される本である。
