


不思議なものについ興味を持ってしまう私の、正に好みの本でした。
最初は、空地でツチノコを見つける話から始まります。
おそらく、実際のツチノコは、きっとそんなに可愛いものではないと思いますが、
登場するツチノコは、実際もそうだったら良いな、と思う可愛さです。
鳴き声?も、ついほのぼのとする可愛さ。
結末は、ああ、可愛いもの、、、私も、きっと同じ結果を選ぶな、と思わず納得します。
筑波山観光不案内の話は、私は、筑波山に行ったことがまだ無く、
この本に書かれている筑波山の話を読んで、
思わず筑波山に行きたくなりました。
解題に記してある、筑波山神社周辺の売店についてを読むと、
絶対、私も釘付けになるな、、、と思ったり、
話の中で、電車の改札機に、大型きっぷ用の差し込み口があり、
もし実際にこの差し込み口があったら、絶対そこにきっぷを通したいよね、
と、わくわくします。
表題になっているおむすびの転がる町は、
登場するねずみが、また可愛い。
この話を読むまで、すっかり忘れていましたが、
ああ、子どものとき、こんな行動に近いことをして遊んでいたな、、、
なんて、思わず懐かしくなりました。
不思議なものたちに出会え、同時に、何か懐かしくなる1冊です。
文/ アトレ目黒店・OK
