


深作欣二監督『魔界転生』を観た中学生の頃、原作を読み風太郎ファンになった私。
本作を読んで、絶句しました。
帯にも書かれているが、「山田風太郎」、全く古びてない。この短編集でそれを痛感。
表題作「笊ノ目万兵衛門外へ」、職務に忠実で大名の信頼も厚い同心・笊ノ目万兵衛の壮絶な最期を描いた一作、淡々と事件を綴り最後の数行でズバッと落とす……、震えました。
隠れキリシタンの因習奇習を宣教師の視点から描いた「姫君何処におらすか」も、これぞ風太郎というエログロ、奇想を味わえる珠玉の一遍。こちらも最後の数行に目眩が。天才です……。
甲乙付けがたい珠玉の短編集。
是非、山田風太郎作品にふれたことのない方に読んで頂きたい一作。
文/
アトレ亀戸店・KY
隠れキリシタンの因習奇習を宣教師の視点から描いた「姫君何処におらすか」も、これぞ風太郎というエログロ、奇想を味わえる珠玉の一遍。こちらも最後の数行に目眩が。天才です……。
甲乙付けがたい珠玉の短編集。
是非、山田風太郎作品にふれたことのない方に読んで頂きたい一作。
文/

