『あんぱん ジャムパン クリームパン 女三人モヤモヤ日記』／青山ゆみこ・牟田都・村井理子／亜紀書房／1,300円＋税
コロナ禍。「みんな」我慢しているから、「みんな」大変だから、もっとつらい人がたくさんいるから、「わたし」のしんどさを本当には表に出せない。
「みんな」の罠にとらわれて内にこもって弱っていく心。
この本を読むまで、私自身全然気づいていなかったけれど、本当にその通りだなあと思った。
職場でも家族とでも話をするけれど、心の芯の方の「もやもや」としか呼べない気持ちはなかなか人に伝えられない。一度自覚してしまうと結構胸に思いもやもや。
それが著者3人の、コロナ禍での心の変化、率直な気持ちの交換を読んで、私のもやもやまで少し放たれた気持ちになった。
心健やかであるためには、もやもやをもやもやのまま、ただただ誰かに聞いてもらう、聞かせてもらうってきっと大事。
この3人の気持ちリレー、本当に率直に書かれていて「しんどい気持ち」「友への気遣い」「奮い立たせる心」などがとてもリアルに迫ってきます。
同じ時代を生きる1人として、ぜひ3人に混ぜてもらうといいと思います。
きっと心が少し軽くなりますよ。
文／
アトレ恵比寿店・J.N
