


今や、日本のオタク文化は海外でも有名な時代。
その中のひとつに「V系」という音楽ジャンルがある。
そのバンドを追う女性ファンのことを「バンギャル」と呼ぶ。
これは著者である蟹めんま氏のバンギャル人生を、実体験とともに描いたコミックエッセイである。
バンドを追う大変さ、辛さも、すべては「推し」のために、と奮闘する姿は、この世界を知らない人には滑稽に映るかも知れない。
けれども「好き」を貫くことで日々に彩りが生まれるのも、また確かなことである。
私は自らもバンドを追っている身なので、頷けることばかりだったが、ジャンルは違ったとしても、何かひとつの「好き」を貫いている人に刺さる作品ではないだろうか。
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