『阪急電車』/有川浩/幻冬舎 幻冬舎文庫/533円+税
片道わずか15分のローカル線で起きる、小さな奇跡の数々。
片道わずか15分のローカル線で起きる、小さな奇跡の数々。
恋の始まり、別れの兆し、
途中下車、数人分のドラマを乗せ電車は走る。
たまたま同じ電車に乗り合わせた人と関わることで、
登場人物の人生を動かし、
駅を降りる時にはそれぞれの幸せへと進んでいく。
たった一駅の間にもさまざまな乗客が乗り合わせていたり、
窓の外を見ると面白い発見があったり、
私たちの身近にもあふれているような日常的な事から物語は始まる。
いつも乗っている電車も周りを見渡してみると
物語に描かれているような幸せがたくさん隠れているかもしれない。
そう考えると、いつもより電車に乗るのが楽しみになる。
読むとほっこりするような物語が詰まった一冊。
有川浩が好きな方はもちろん、
有川浩の作品を読んだことのない方にもおすすめの小説、
ぜひ読んでいただきたい作品です。
文/ センター南駅店・K.K