972『こわいもの知らずの病理学講義』/仲野徹/晶文社/1,850円+税外部リンク 
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病理学、と聞くと一見難しいことのように思えますが、なんのことはありません。
病の理と書くのですから、病気の成り立ちについて研究する学問ということです。


人間誰しも病気にかかります。
病因や体の免疫について多少なりとも知識があれば、お医者様の説明も理解しやすくなるでしょう。
学生さんを始め、一般の方にもわかりやすい内容になっていますので、自分の体を知るためにも、一読必見です。


将来に向けての予備知識に活用するのは勿論のこと、免疫の仕組みや細胞の一生等、大変興味深い組み立てになっています。


まずは基本的な「病理」についての説明から始まり、「細胞」「血液」を通って、「がん」の話へと移ります。


静かに呼吸しているだけでも、体内では途方もない数の細胞が死に、また生まれています。
おおよそ数十兆個の細胞一つ一つに生死があると思うと、なんだか不思議な気持ちになりますね。
そのサイクルから外れてしまったのが、どうやらがんに当たるよう。

遺伝子についても詳しく説明がされており、本書だけで人間のスペシャリストになれた気分です。

意外と知らない体の仕組み。
雑学混じりで勉強できる、おすすめの一冊です。

ちなみに何が “こわいもの知らず” なのか気になりませんか?
作中、それも冒頭で答えがわかるので、ぜひ一度、お手に取ってみてください。

文/ 横浜駅西口医学書センター・HK

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