『今はちょっと、ついてないだけ』/伊吹有喜/光文社 光文社文庫/620円+税
かつて、バブル期に自然写真家として一世を風靡した立花浩樹だったが、ブームが過ぎると
忘れられ、所属事務所に負わされた多額の借金を返すために、カメラを捨て、全てを失い、
いつしか40代となっていた。
人生をやり直そうと上京し住み始めたシェアハウスには、家や職場に居場所を失くした、彼のようについてない、 冴えない中年男女達が集うのだった。
彼の母曰く「今はちょっと、ついてないだけ」の主人公、立花の挫折と再生の物語を軸に、人生に躓き迷う面々の、敗者復活戦を描いた連作短編集です。
人生なかなかうまくいかない、でもきっとみんな、今はちょっと、ついていないだけ。
清々しく爽やかで、なんとも心地よく、心温まる読後感、良書です。
映像化に向いている作品だと思っていたら、やっぱりすでに映画化が決定しているとのこと。
個人的にはイケオジ主人公の立花には西島秀俊か竹野内豊、宮川にはムロツヨシが適役と思うのですが、
はてさてどんなキャスティングになるのか楽しみです。
文/
ミウィ橋本店・o



