


宮部みゆきさんの時代小説。
文庫で上中下巻の3冊。
どれだけ読むのに時間がかかるだろうと思いきや、
スピード感があり、引き込まれて、
早く続きが読みたい気持ちになり、
3日で読み終えました。
舞台は下野国にある北見藩(架空の藩)。
主人公・多紀は、心病んだことで隠居を強いられた若き藩主(元藩主)を
助けるために奔走する。
藩主の周りには、小さい頃から側で仕えていた
すでに隠居している家老、医師と共に、多紀や選ばれし世話役の人たちが、
勇気、愛情をもって力を合わせて、元藩主を助けようとする姿に心温まる。
憎しみ、恨み、呪い、目をそらしたくなるような闇などのミステリー、ホラーがあり、
ハラハラする一方、主人公多紀や周りの人の明るく優しく頼もしい姿を一層嬉しく感じる。
長い夜、ハラハラして読み応えがある、また心温まる一冊です。
文/ シャポー小岩店・MI
