591『始まりの木』/夏川草介/小学館/1,600円+税外部リンク 
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『神様のカルテ』で有名な、夏川草介さんの新しいシリーズです。

医療の現場の話から、今度は大学を舞台にした民俗学のお話です。民俗学と言ってもすごく堅いお話ではなく、緩やかで穏やかな雰囲気の連作短編集です。
主人公は文学部で民俗学を専攻している大学院1年目の「藤崎千佳」

彼女が師事しているのは、筋金入りの偏屈者「古屋神寺郎」准教授。研究者としては、一流。

性格は……読んでみて下さい。


舞台は大学と書きましたが、基本的にはこの二人フィールドワークの名のもとに全国を旅しています。
なので、それぞれ日本のどこかを舞台にした、民俗学を中心とした人との関わりなどが、話の主軸なっております。
厳しい神寺郎の言葉には優しさが見え隠れしていて、なんとなく読んでいて優しい気持ちになってしまいました。
また二人のやり取りはまるで漫才のようでもあり小気味よいテンポで話は進んでいき、大学の講座廃止といった現実的な問題や少しファンタジー的な要素を含む話など、内容も様々で読んでいて飽きません。


続編が楽しみです。
「藤崎、旅の準備をしたまえ。」が、早く聞きたくてたまりません。


文/ たまプラーザテラス店・TK
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