


突然ですが、私は料理が好きではない。
どんなにゆっくり食べても、家庭で作る料理などせいぜい10分~15分で食べ終わってしまうからだ。
そして食べ終われば今度はまた何十分もかけての洗い物が待っている。
まったく割に合わない。
そんな私だが、テレビで紹介されていたこの本を何気なく手に取って読んでみた。
貞子さんは毎日毎日、暑い日には冷たいものを、寒い日には温かいものを、その日の天気や温度によって今日の献立を考える。
どんなに忙しくても朝ごはんをしっかりと食べ、お弁当を作る。
元来怠け者の私はとてもじゃないがまねはできないが、作る気がしない時はこの本をパラパラと読み返してみる。
さっきまでやる気がしなかったのに、頭の中では何を作ろうか考えている。
さあ、必要な食材を買ってきて今日はちょっと凝ったものでも作ってみよう。
そんな気になってくる。
料理が好きな人はきっと日々の献立の参考になると思うし、好きではない人でももしかしたらちょっとだけやる気になってくるかもしれない。
昭和という時代の日常も垣間見えるので、ぜひ読んでみて欲しい一冊。
文/

