『完全無罪』/大門剛明/講談社 講談社文庫/700円+税
21年前の少女誘拐殺人事件の再審裁判が行われる事になった。
この事件犯人はすでに逮捕され無期懲役で服役中。一体なぜ、この事件が再審裁判に??
服役中の平山を弁護することになったのは、期待の女性弁護士・松岡千紗。
実は彼女はこの事件で誘拐された少女の一人だった……
21年前の少女誘拐殺人事件の再審裁判が行われる事になった。
この事件犯人はすでに逮捕され無期懲役で服役中。一体なぜ、この事件が再審裁判に??
服役中の平山を弁護することになったのは、期待の女性弁護士・松岡千紗。
実は彼女はこの事件で誘拐された少女の一人だった……
容疑者平山
私はやっていません。
弁護士千紗
あの子を殺したのは、私を誘拐したのはこの人じゃないの?
じゃあ私を苦しめるあの”怪物”は一体誰なの?
刑事有森
犯人は絶対に平山だ! こんな悪魔を野放しにしてなるものか!!
人にはそれぞれ信念があり、正しいと思うことを実現するために行動します。
無罪と無実は必ずしもイコールではないし、罪がないからといって悪くないとは限りません。
それぞれの正義を主張する三人……真実はいったいどこにあるのか?
再審裁判を通じて21年前の事件の真実を解き明かしていく過程にハラハラドキドキしつつ、
人の罪について真面目に考えてしまいました。
文/ アトレ目黒店・ A.O