ぼくもだよ『ぼくもだよ。 神楽坂の奇跡の木曜日/平岡陽明/角川春樹事務所/1,600円+税外部リンク 
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主人公のよう子が盲目の書評家という設定にまず驚きました。
小さな工夫を重ねて仕事をこなし、相棒の盲導犬アンと暮らす日常からして頭が下がります。

よう子の書評が評価され、出版社の担当者との会話から、徐々に読書に対する姿勢の基となったよう子の過去が明らかになります。
そして、「よう子の体験を本にして読書に興味を持ってもらおう」とするプランに、ある古書店の店長が協力する事に。その店長は実は……。

この本を読んで、改めて「読書って何だろう」と考えてみました。
「様々な人生を見たり、出来ない行動を主人公に重ねる」のは勿論ですが、
「文字からあふれる空気感」や「本の内容がエネルギーになって自分に吸収されていく事」も読書なのかも知れません。

日々の生活に追われ、自分が本当は何をしたいのか考える時間すら無いかと思います。
新しい年の初めに、自分自身を見つめ直し、これをしたいと思う事に本気で取り組むと道は開けるかも知れません。

私も主人公のように、「読書の楽しみ」を他の方に伝えるために、何か出来ることが無いか2021年考え、実践していこうと思います。


文/ ららぽーと海老名店A.T
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