


素敵なバーでのお洒落な話、ではなく、アル中作家による究極のアル中小説。
らもさんが階段から落ちて亡くなってから10年以上経つけれど、最後に読んだのはいつだっけ?などと思いつつ、見慣れぬ表紙の文庫本を手に取る。
そう! 町田康さんの解説、新しいカバーで新装版が発売されたのだった!
アルコールに取りつかれた男・小島容と入院先で出会うキャラの濃い人々のやりとりがユーモラス。読み心地の良い文章、どこかのほほんとした雰囲気もあり、重いテーマなのにすらすら読める。
アル中に至る経緯、症状のリアルさ、自分に関する妙に冷静な考察……お酒をあまり嗜まない私は面白く読んだけれど、身に覚えのある方はちょっぴり怖いかもしれない。
〈何かに依存しながら生きていく〉ということ。
切なさと不思議な清々しさにホロリとする。
らもさんの人を見る目の鋭さと優しさを感じる作品です。
文/
アトレ川崎店・TK
アルコールに取りつかれた男・小島容と入院先で出会うキャラの濃い人々のやりとりがユーモラス。読み心地の良い文章、どこかのほほんとした雰囲気もあり、重いテーマなのにすらすら読める。
アル中に至る経緯、症状のリアルさ、自分に関する妙に冷静な考察……お酒をあまり嗜まない私は面白く読んだけれど、身に覚えのある方はちょっぴり怖いかもしれない。
〈何かに依存しながら生きていく〉ということ。
切なさと不思議な清々しさにホロリとする。
らもさんの人を見る目の鋭さと優しさを感じる作品です。
文/

