『ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく』/かげはら史帆/柏書房/1,700円(税込)
本書は、2020年のベートーヴェン生誕250年を迎えるにあたり書かれた作品。
本書は、2020年のベートーヴェン生誕250年を迎えるにあたり書かれた作品。
ベートーヴェン伝説を生みだした元となる会話帳から
シンドラーという秘書が作り上げた現実と嘘の伝説について読み解く内容。
敬愛と尊敬から神々しい楽聖を捏造した彼の罪を語っていく。
難聴ゆえの事実。
中盤から死後の会話帳への書き込み捏造、
関わる人々とのオセロゲームの様な展開。
関わる人は、皆、死を迎える。それは、ベートーヴェンの怨念なのか?
会話のやりとりはサスペンスの様。
捏造から迫るノンフィクションなスキャンダルは、真実なのか、嘘なのか?
最後の結末は謎。
生誕250年、時の節目に第九交響曲『運命』や数々の作品と共に読み解くと感慨深いです。
永遠に響けフロイデ!!
文/ センター南駅店・O.T