


「路上観察学」
れっきとした学問「考現学」のパロディだと言われています。しかし、自分の周りの些細なことが楽しくなる魔法の学問なのです。
タイトルにある「トマソン」は観察の対象となるものなのですが、街中の家やビルなどの建築物に付随している「役目のわからない」無用のもの、意図がわからないものを指しています。
著者の赤瀬川原平氏らが1986年に学会を結成し、フィールドワークをされてました。
現場写真とともにコメントが付き、考察がなされているのを読むと、本物を見たくなります。
少しだけ「トマソン」的な例をあげますと、入り口のない壁にかかっている階段や、建物がないのに門だけが美しく立っているものやひらがなとカタカナの混じった交通標識などがあります。
あれ?と不思議なものを見た気分でもう一度見る。
不思議な感覚がどこから来ているのかを確認する。
その部分を見つめて不思議な感覚をもう一度味わう。
という3段階の楽しみがあります。
今はお家で入門にいかがですか。
文/ ららぽーと豊洲店・執筆者名・Y.K
