204『めでたしめずらし瑞獣珍獣 』/内山淳一/パイインターナショナル/3,200円+税外部リンク 
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「人間の想像力ってどうかしてる」。これが本書「めでたしめずらし瑞獣珍獣  」読んだ感想。

日本画で描かれた(一部中国含む)瑞獣、珍獣のオンパレードに圧倒されます。

おなじみの麒麟や鳳凰、龍から、実在の象、オラウータンまでパンチの効いた絵の連発に全く飽きさせません。
私の個人的な趣味でいえば、空想上の麒麟や龍より、実在のライオンやキリンの絵の方がディフオルメが可愛くオススメ。
岸駒の書いた聖書でおなじみの「サムソンと獅子図」。ツッコミ所がありすぎて最高です。獅子、貧弱すぎでしょ…。サムソンの描写にはあえて何も言いません。
サイもキリンも皮膚の質感まできっちり描かれているのですが、どこかユーモラス。
あの俵屋宗達の「白象図杉戸」は似てる似てないなど超越して圧巻の美しさ。

有名な絵から初めて見る絵まで解説もきっちり載っているので美術館に行ったような気分で読みすすめられます。
手元にも置いておきたい、プレゼントにも最適な1冊。  

文/ アトレ亀戸店・KY
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