犬がいた季節325『犬がいた季節』/伊吹有喜/双葉社/1,600円+税外部リンク 
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八稜星高校通称「ハチコウ」に迷い犬がやって来た。
生徒たちの熱意により、生徒会の執行部が「コーシローの世話をする会」を兼任して飼う事に。「コーシロー会」は代々受け継がれ、犬と共に過ごす高校生の様子が描かれる。

犬のコーシロー曰く、「人の匂いの変化は心の動きを表す」。
恋をしていると、表情からは分からないが微かに匂いが変わるとの事。
物語には、夢に向かって進む高校生たちの爽やかな学校生活が描かれるのと同時に、その時代に流行した音楽や漫画、歴史的出来事が書き込まれている。

その時代を経験した読者は、流行ったモノとともにに自分がその頃何をしていたのかをまざまざと思い出し、自分の力ではなすすべもなかった出来事にやるせない気持ちになるかも知れない。

また、実際にそれぞれの出来事を体験していない読者には、新たに認識する機会になると思う。

犬のコーシローが一緒に過ごしたからならではの、高校時代の懐かしい物語になっているので、是非読者も一緒に爽やかな高校生活を体験して欲しい。

文/ ららぽーと海老名店・M.Y
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