いつの空にも星が出ていた203『いつの空にも星が出ていた』/佐藤多佳子/講談社/1600円+税外部リンク 
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表紙のハマスタのナイターの絵に、じーんと熱いものを感じました。
試合が進むにつれて球場が暗くなる。グランドに輝くライト。
選手達の声、ファンの声援が今にも聞こえてきそうです。
横浜大洋ホエールズから現在の横浜DeNAベイスターズに至る球団の歴史と、それぞれの時代を見届けてきたファンの群像劇を描いた短編集です。

日頃は口数の少ない囲碁部顧問の先生と観戦した、ヤクルトVS大洋戦。学校では見たことのない先生の一面、ファンの思いにうるっときた「レフトスタンド」。

「パレード」では、美咲と宏太のラブストーリーにキュンキュン! そして38年ぶりの優勝までのドラマに感動! 私も優勝パレードを見に行った当時の思い出がよみがえりました!

電気屋の青年とお得意様の息子の二人が、ファンという絆で繋がっていく「ストラックアウト」。

初めて会った祖父と日本シリーズを観戦する孫の応援する気持ちがひとつになった「ダブルヘッダー」。

4つの物語の登場人物それぞれにファンとしての思いがあるように、私の人生にもベイスターズとの物語があったな、と思いながら夢中で読んでいました。
スタジアムのオルガン奏者に憧れてオーディションを受けようと本気で思ったこと、佐伯選手が投げたサイン入りのグローブが目の前に飛んできて夢中でキャッチした日のこと、今でも私の宝物です。

横浜DeNAベイスターズファンの皆様、是非この物語を読んで熱くなってください!
もうすぐ開幕! 今年こそ一番輝く☆になるよう祈りを込めて、ベイスターズファンにこの物語を贈ります。

文/ ルミネ横浜店・M.U.
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